私が最も得意とするのは、この製品パンフレット制作サービスです。
お客さまのところに伺って、資料として「製品パンフレットはありますか」と聞くと、「あるよ」と言われて出されたものが仕様書に写真がついただけのものであったりします。
そういうとき、いつも「ああ、もったいないなぁ」と思ってしまうんですね。せっかく良い商品なのに、これでは営業マンの方がつねに製品説明をしないと、商品の良さが伝わらないので、パンフレットの効果が薄くなってしまうからです。もちろん、仕様+αのパンフレットが本当に効果的という場合も多々あるのですが、それはそれとしても、ちょっと残念に思います。
なぜ仕様書が「パンフレット」として成立するかというと、成約に結びつく製品メリットの詳細は、営業マンの方が口で説明されているからです。しかし、せっかく印刷物を作るのであれば、営業マンが横にいなくても、キチンと製品メリットが紹介されている内容のものにしておけば、パンフレットだけが独立してお客さまの机の上で、商品メリットをささやき続けてくれるのです。
しっかりしたパンフレットさえ作っておけば、営業マンの方が何度も同じことを話すことなく、製品メリットがしっかりと見込み客の方へと浸透していくわけです。これこそがパンフレットの一番のメリットです。だからこそ、
トップセールスをされている営業マンの方が、お客さまにあわせて説明している内容をこそ、パンフレット上にまとめておかなければ、営業の効率化・システム化ができないのです。
パンフレットに「セールストーク」が盛り込まれていれば、製品の機能やメリットを理解した方だけが問い合わせをしてくださいます。そうなれば、営業マンの方は、お客さまが、疑問に思った点にお答えするだけで良くなり、営業活動が大きく効率化されるのです。
営業マンの方は、商品説明に時間を取られるのではなく、成約に至るまでのクロージング作業という、もっとも人の的確なフォローが必要な部分にこそ力を割くべきなのではないでしょうか?
●紙のパンフレットはお客さまから見れば「檻の中のライオン」です。優秀な製品を作っていながら、営業ツールに力を入れておられない企業の方は、意外に多いものです。そういう方に、私は、まず「紙のパンフレットから作りましょう」とおすすめしています。 というのは、パンフレットは、檻の中のライオンだからです。
「檻の中のライオン」というのは、「襲われることがない安全な見せ物」ということなんですね。営業マンの方がどれほど優れていようと、お客さまの心の中には「買わされたり、押し売りされたら嫌だな」という気持ちがあります。つまり「襲われたくない」ということです。良くできる営業マンというのは、お客さまから見れば「いつの間にか買わされる=襲う」ライオンなのだ、ということです。
しかし、紙のパンフレットなら、自分からアクションを起こさない限り「買わされる」ということはありません。それでいて、興味ある商品の特長やメリット、サイズや価格などなど、知りたい情報が過不足なく、わかりやすく書かれているわけですから、それは安心して読むことができる、というわけです。
たとえ、飛び込みの営業マンを「用はないよ」と追い返した見込み客さまでも、その営業マンが「パンフレットを置いておきますのでよかったらご覧ください」と置いていけば、その営業マンが帰った後に、必ずそのパンフレットを見てもらうことはできます。飛び込み営業では門前払いであっても、紙のパンフレットなら、その場に残って見込み客を開拓し続けてくれるわけです。これこそ、紙のパンフレットの「檻の中のライオン」としての力なのです。
●WEB展開のその前に、まずパンフレットを。また、紙のパンフレットなら、WEBのパソコンがなければ見てもらえない。という欠点も軽々とクリアしてくれます。そのくせ、紙のパンフレットで作成した文章にせよ、写真やイラストなどの図版にせよ、一度「紙」の形にしたものなら、ホームページの形にして、インターネットでの展開も簡単です。しかし、この手順は「紙→WEB」は可能であっても、「WEB→紙」は、かなり難しい作業になってしまいます。というのは、PCのディスプレイは高精細化されてきたとは言え、まだまだ紙のプリントほどの高密度な品質は獲得しておらず、WEB用の画像データや写真などでは、印刷用には使えない事が多いからです。
資料請求があった場合に送付する。飛び込み営業の時に置いて帰る。はたまた、パンフレットの内容を、デジタルデータとしてインターネットに掲示しておくなどすれば、紙やネットが営業マンとして「営業活動」をしてくれるのです。
パンフレットを、そういう目的に沿った「作り」にしておくことが、大切なのです。
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製品は印象的にアピール。 |
構造などはイラストで。 |
使い方を写真で説明。 |
抽象概念は図を使ってわかりやすく。 |
製品パンフレットの制作スケジュールは、大ざっぱに言えば上記のようなステップを踏んで、全体で約一ヶ月程度とお考えください。(A4サイズ・8Pのパンフレットとして)
実際には、さまざまな条件などでもう少し時間がかかったり、もう少し短時間で制作できたりはしますが、このステップを標準パターンとお考えいただければ、もっとも一般的な進め方が出来るだろうと思います。
単純に言えば、上記のステップは、それぞれに1週間ずつの時間を見込んでいます。まず最初に製品内容や市場の状況、その他さまざまなパンフレット作成に必要な取材をさせていただきます。
この取材は最低でも1時間、時には2時間程度かかる場合もありますが、概ね1時間です。一回の取材だけでは原稿作成まで進めない場合は、追加で取材してお話をうかがうこともあります。
通常はライターとデザイナーの2人体制でお話をうかがうことになりますが、仕事内容によっては私だけがうかがう場合もあります。その場合の仕事の流れは、単独ライターとしての仕事の流れを参照してください。
その取材情報をもとに、パンフレットの大きな構成を、具体的な形にして二回目の打合せをするという事になります。これは、こちらからの「こんな構成のパンフレットにしてみませんか?」という提案の形になります。
この段階で提案するものを「ラフ」と言います。これは、「粗い」という意味の英語です。細部までは詰めていない「パンフレットの模型」のようなものとお考えください。この「ラフ」をたたき台にして制作は進められていきます。
実際には、ラフにまで至らず、構成案と呼ばれる下書きの形で再度の打合せをする場合もありますし、ほとんど完成品のパンフレットに近い形にまで仕上げてお持ちすることもあります。
これは写真やイラスト等の素材がどの程度あるのか、あるいは作成しなければならないのか、などで大きく変わってきます。
続いての修正・色校正というのは、まったく別工程とも言えます。最初にお持ちした「ラフ」を元にご意見をうかがい、考え方にズレや問題がなければ、そのままの形で作業を進め、印刷スタッフの方に入校し、実際に印刷する紙などで、刷り色などのチェックをする「色校正」にまで進める事になります。
しかし、「ラフ」の段階で大きな修正が必要と分かった場合は、「再ラフ」という事になり、この「ラフ」のステップがもう一度繰り返され、その分、もう1週間スケジュールが延びる、ということになります。
我々制作スタッフが印刷用のデータを印刷スタッフに手渡してからは、印刷の工程になります。印刷の工程は、色校正までが数日、実際の印刷・乾燥・納品などで数日というところですので、全体で1週間~1週間半というところです。
コピー料 | デザイン料 | 印刷料(オプション) |
3万円/1P ×2=計6万円 | 3万円/1P 2万円/1P(フィニッシュ) ×2=計10万円 | 紙質・製版 (A4ペラ:1000部~) 頁×部数によって大きく異なります |
お打ちあわせ → |
ラフ → |
版下 → |
印刷 → |
納品 |
または構成案 |
(フィニッシュ) | |||
A4/8Pもの パンフレット(約1カ月) |
イラスト1点 商品撮影3~4点 程度として。 |