> 今月読んだ本 > 2008年5月分
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(2008年06月10日:記述) また、読んだ本の紹介です。随分遅くなりましたが。 今月はものすごく苦しんだひと月でした。 まずリスト。読んだ順です。 (0)モーセと一神教 (1)夢をかなえるゾウ (2)ご飯を大盛りにするオバチャンの店は必ず繁盛する (3)3つの真実 (4)脳と気持ちの整理術 (5)ほったらかしで副収入を月10万増やすしくみ (6)スティーブ・ジョブズ 神の交渉力 一番上に(0)モーセと一神教というのがありますが、これは読了しておりません。もうね、読めない。ものすごくしんどい。半分くらいまで読んだんですけど、いまはちょっと中座してる感じ。 内容的にはすごいです。 ジークムント・フロイトの最後の著作。ユダヤ教の誕生から発展の歴史を自分が築き上げた精神分析学の考え方をベースにして、解明していこうとする内容で、それはまるで緻密な推理小説を読むような知的興奮のある著作なんです。 が。 これが、実に慎重に慎重に論を進めていて、あらかじめ想定されるであろう反論に先に「こう言われる方もいてましょうが、それはこのような観点から無意味です。」みたいな事が次々に語られるわけです。 これがもう、しんどい。 こっちの気が乗ってきてるのに、核心に到達しないんですよねー、何頁も何頁も。前振り長すぎやっちゅうの! って言う感じになる。 でも、こういう読み応えのある本を、あきらめずにコツコツ理解することこそ教養というものだろうと思って、今月もコツコツ読むことにしてます。いつ読み終わるのやら。 ----------------- ちゅうことで、5月は、18日くらいまで、この「モーセと一神教」にとりかかっていて、他に英語の練習とかも、復活させたので、残りの6冊ほどは、読みやすそうな本ばっかり10日ほどで読んでしまいました。 「モーセと一神教」に比べたら、どれだけラクだったか。 手帳を見てみると、28日から31日までの4日間で最後の4冊を読了してますな。 まぁ軽い本はやっぱり読むのラクだよなぁ。 こんな本ばっかり読んでてもダメ。やっぱり「モーセと一神教」をちゃんと読了しないとなぁというのが、今月の一番の感想なのです。 ------------------------------------- ●(1)夢をかなえるゾウ ということで、今月、もっともお気楽に読めたのが、この本。「モーセと一神教」で停滞している時に、お仕事でご一緒している方からオススメをうけたので、気分転換に、と読んだ本です。 内容は、ある日突然に主人公の目の前にゾウの顔をした神様ガネーシャが現れて、主人公を導いていく、という成功小説の形で自己啓発的なノウハウを教えてくれるというもの。 ただ、この本は、各種自己啓発本にはあるまじき、ギャグ満載のお笑いネタでストーリーが進行していくというところが、いままでになかった新鮮な良さなんですね。 「あー、ヒットするのもわかるなぁ」と思いました。ガネーシャっていうのが、ほんとにダメダメな神様で、わがまま気ままで、実におかしい。 自己啓発本としては、書かれている内容はかなり浅いというか、入り口的なところしか紹介されてないんですけど、自己啓発で必要な要素の全体像は、まぁザクッとは紹介されてるかな。 なんかテレビドラマにまでなってしまうらしいんですけど、はてさてどんな内容になるのやら。 --------------------------------- ●(2)ご飯を大盛りにするおばちゃんの店は必ず繁盛する 続いては、島田紳助が書いた「サイドビジネス成功の心得」というべき本。 僕的にはかなり面白く感じたんですが、これは一般の人間がマネできるノウハウ本ではないです。なんていうのでしょう、なんだかんだ言っても、テレビの第一線で生き残れる人は、積み上げてるものや感性のレベルが違うってことでしょう。紳助が言うことをそのまま真似できれば言うことなしですが、まぁ普通は無理です。そういう本。 -------------------------------- ●(3)3つの真実 この本は、ネットでの無料読み物からジワジワと火がついて、書籍としても大ヒットになった「鏡の法則」を書いた野口嘉則さんの新刊。「鏡の法則」もまだまだ勢いづいているせいか、書店などではドーンと平積みになってたりしたので、ちょっと読んでみようかな?と手を出したもの。 小説仕立てになっていて、内容的にはなかなか面白く読めました。 ある日突然に神様がやってきて、主人公を導くという点では「夢をかなえるゾウ」と同内容。「ゾウ」の方が世界各国のさまざまな自己啓発本のガイドブック的な浅いものになっているのと比べて、こちらは、主人公がビジネスで成功していながら、心のあり方、考え方の歪みから「幸せ」から遠ざかりかけてしまっている「失敗」をストレートに扱っているところがちょっと違う点。 心のチューニングの仕方で、自分を「宇宙とつながった偉大な存在と感じる」とサラッと書いてあったりして、意外に深いと僕は思います。神様というのは自分の事なんですよね。誰にとっても。そういう本質の本質は、キチンと押えてあるなと思いました。良い読み物だと思います。 ----------------------------------- ●(4)脳と気持ちの整理術 続いては、前に少しだけ紹介した、「脳が冴える15の習慣」の築山節さんの新作。 ちょっと調べてみると、この肝心の「脳が冴える15の習慣」のブックレビューを、僕は書いてないみたいですねぇ。とても素晴らしかったので、自分のためにまとめをつくったりはしてたのですが、ネットでは紹介してなかった。うーむ。また紹介しなくちゃなぁ。 で、この「脳と気持ちの整理術」ですが、大きくは前作の「脳が冴える15の習慣」と重なるところが多くて、新鮮さは少し少ない感じですね。 ただ、ひとつ「おお!」と思ったのが、感情のコントロールの話。先日の日記でも少し紹介しましたが、「脳はもともと『省力化』に向かうようにできている」から「ラクな事だけやっていると、そのラクな事の中から嫌な事を発見して、それすらしなくなっていく」と言う話。 嫌なことって言うのを、やっぱり人間はやらなくちゃいけないわけです。そうしないとドンドン馬鹿になっていく。 でも、嫌なことばかりもやってられないわけでして、その比率を、 ●「好ましい事、楽なこと」を6 ●「少し嫌な事、面倒な事」を3 ●「すごく嫌な事、面倒な事」を1 にしなさい、という事が書いてあって、これが実に素晴らしいと思いましたね。 なんでもなくサラッと書いてありますが、日々、1割だけ「すごく嫌な事、面倒な事」をするというのは、自分育ての上でも理にかなっていると思います。 どんなに「すごく嫌な事」でも、やっているうちに慣れてくるので、それはいつのまにか「少し嫌な事」に変化していくんですよね。 そして「少し嫌な事」でも、これまた毎日続けていると「好きな事」に変化していくわけです。 という事は毎日1割だけ「すごく嫌な事、面倒な事」をすれば、人間はずっと成長し続ける事ができる、という事なんです。 この1割の「すごく嫌な事、面倒な事」を避けていたら、人間は堕落して、日々の生活に刺激を感じられなくなり、どんどん馬鹿になっていくって事なんですね。 だから1割の「すごく嫌な事、面倒な事」を進んでやるかどうかが、人生の分かれ道になるって事なんです。 なんでもないように書いてありますけど、これはかなり重要な教えだなと思いました。 いきなりたくさんの負荷をかけちゃダメなんですよ。「好ましい事、楽な事」を6割にして、なんでも気軽にやる生活をベースにしなくちゃダメなんです。そうでないと「嫌な事」なんてやる気も出ませんから。 だから好ましい事をするのがベースで、でも、その中に1割だけ「嫌な事」も混ぜる。そういうバランス感覚ですね。このバランス感覚こそが重要だって事です。 自分の経験と照らし合わせてみても、こういう6:3:1のバランスで生活を組み立ててみるというのは、かなり効果的であるように思います。なにより、このバランスなら継続すると言う事に無理が出ません。「ちょっとだけ無理をする」なら続く、ということです。 ここがとてつもなく重要だと思います。 仕事をする上においても、日々気をつけている事は、つねに「ちょっとだけ無理をすること」なんですね。ちょっとだけ無理をする、という程度なら、意外に人間がんばれるものなんです。 で、そのちょっとだけ無理をする、というのを飽きずに毎日ずっと続けるって事なんですよ。ようはその繰り返しなんです。 ウクレレの練習でもそうだし、読書量の増やし方でもそうでした。ちょっとだけの無理。これがすごく大事。そして、それを続けるってことですね。ちょっとだけの無理なら、けっこう続きます。そしてちょっとした無理を続けていれば、人間は自然と成長するのであります。これはかなり大きな確信だし、核心を突いているとも思います。 ---------------------------- ●(5)ほったらかしで副収入を月10万増やすしくみ えーと、この本は、アフィリエイトなどの具体的な仕組みや方法を教えてくれるもので、かなり実践的でした。おもしろくておすすめです。 付録についてるCDが良さそうなんですが、まだCDの内容は見てないんですよねぇ。これはまたそのうち紹介するかも、です。 ---------------------------- ●(6)スティーブ・ジョブズ 神の交渉力 今月は、この本がかなり掘り出し物でした。 スティーブ・ジョブズ。 このところかなり気になっている人物でして、すごいよなぁって思うんですよね。 スティーブ・ジョブズに関しては、伝説にすらなっているスタンフォード大学での講演がありまして、これが超素晴らしい。 実に感動的です。 スティーブ・ジョブズのスタンフォード大学での祝賀講演 動画・邦訳・原文などの紹介ページ http://sago.livedoor.biz/archives/50248740.html 生みの母と育ての親との関係や、30歳で自分で作ったアップルから追い出された話、自分自身のガンからの復帰の話など、そこいらのドラマでもありえないとんでもない話の連続。そして「ハングリーであれ、馬鹿であれ」と三回繰り返して終わるラストまで、見事な内容です。 えー、僕の事を良く知ってる人は、その昔「マック大嫌い人間」だった事を知ってると思うのですが、調べてみるとジョブズがアップルを追い出されていた時期と、僕がマック大嫌いだった時期が完全に重なるんですね。ジョブズの事は良く知らなかったけど、実に面白い奴の事を知らないままにいたんだなぁと思いまして。 だから現実としては、僕がマックを嫌いだったのは、ジョン・スカリーが大嫌いだったんだと思うんですよ。っていうか多分、ジョン・スカリーが選択した「みんなで経営体制」なのかな? 結局、マックという偉大なるヒット作に社員みんなが「しがみついて」「普通のコンピュータ」にしようとしてた事が大嫌いだったんだと思う。iMac以降のアップルに関しては、素晴らしい!の一言。買わないけど(笑)。 Windowsマシンではない別の選択肢は常に必要で、それはWindowsと違っていなければ意味がないって思うんですよね。スカリーが経営してた頃はマックがWindowsになろうとしてた時期で、もう、それがうっとおしくてうっとおしくてしょうがなかったですな。 そういう、何かに「しがみつく」感覚って、すごく依存的でしょ? だから嫌なんだと思う。マックの次を生み出せばいいのに、それをしなかったもんねぇ。 で、ジョブズがどうだったかというと、iMacの後はiPodで、すぐにiTMSで音楽販売に乗り出した。 正しいよなぁ。 経営者たるもの、こうでなくっちゃ。 で。 考えてみるとジョブズは、トイ・ストーリーを作ったピクサー社のトップでもあるわけで、実は「アメリカ」を支えている要素である、 ●コンピュータ ●映画 ●音楽 という3つの媒体業界で、一定の成果をあげた、とんでもない経営者だって事になるわけです。しかも、そのどれもが「革命的」です。 で、今度はこれにiPhoneで携帯電話業界が加わる。すごいね、どうも。 そのジョブズが、いかにワガママで、かつ交渉上手であるかを簡潔に描いたのが、この一冊で、実にわかりやすくて良かったです。新書で手軽に読めたし。 ジョブズの人生を手早く知るには最適の一冊でした。 ----------------------------------- ということで、今月読んだ本の中ではジョブズの奴がベストかなぁ。うーん。3つの真実も悪くなかったが。 ま、そんなところです。 |